電気分解の電圧
水の電気分解を起こすために必要な理論分解電圧は約1.2ボルト(図1ピンク線)ですが、実際にはこの電圧では電気分解は進行しません。電気分解するためには1.2ボルト以上の電圧を必要とし、この水の電気分解に必要な最低電圧を“電位窓”と呼びます。図1では、酸素発生が始まる電位と水素発生が始まる電位の差が電位窓になります。この電位窓は電極の種類によって異なります。
ダイヤモンド電極の電位窓
⽩⾦や貴⾦属被覆チタン電極などの電極では約2ボルトです(図1茶線)。ダイヤモンド電極では、3〜5ボルトまで広がります(図1⻘線、⾚線)。