お取引先さまとの共存

基本方針

デノラ・ペルメレック株式会社は2015年9月、「De Nora」ブランドを掲げることになった商号変更を契機にデノラ・グループの一員として、企業の社会的責任への取組みを一層強化し、社会の持続的発展に貢献するよう日々取り組んでいます。

コンプライアンスが利益に優先するべきことは当然、企業が果たすべき社会的責任への期待感の一層の高まりを背景に、労働基本権・取引倫理・健康安全・環境への取組みを一層強化していかなければ、私たち自身も持続可能性を持ち得ないという認識のもと、関係する各種社内規程等を更新し、それらの全従業員への浸透に努力を重ねています。

尤もこれら取組は私たちだけでなし得るものではなく、お取引先様各位(サプライヤー)のご協力が不可欠です。各種取引、なかでもとりわけ調達活動は私たちのCSRの中核の一つをなすものです。

そのような観点から今般私たち共通の規範として「サプライヤー倫理規定」を定めることになりました。ここでは私たちと取引する際に尊重し遵守をして頂く最低限の基準及び取引等について定めており、全てのサプライヤー各位に遵守をお願いして参ります。

門戸開放・公正な取引

私たちは、国内・海外を問わず全てのサプライヤーに門戸を開き、公正・公平な取引に努めています。

サプライヤー選定にあたっては、相互信頼に基づく共存・共栄を目指す事を前提とし、「サプライヤー倫理規定」遵守をお約束頂ける方々のなかで、品質、技術力、価格、納期、経営状況等を公正な基準で評価するものとし、総合的に評価の高いサプライヤーから優先的に調達することを基本方針としています。

法令及び企業倫理の遵守のお願い

私たちは以下のような基本理念に従って日々業務にあたります。サプライヤー各位におかれましても上記「サプライヤー倫理規定」の内容に留まらず、下記と同様の理念に立脚し、法令及び企業倫理の遵守を継続してくださいますようご協力・ご対応をお願い致します。

  • 環境に配慮した製品・サービスの提供

水素社会構築の一翼を担う事業/排水処理事業/貴金属の電解採取等、環境に貢献する製品等の開発に一層傾注します。

  • 知的財産権の保護

私たちの知的財産権を保護/活用するとともに、他者の知的財産権を尊重します。

  • 個人情報の保護

業務上必要な個人情報については、利用目的を明示して適正な方法により収集します。業務上知り得た個人情報については、徹底した管理を行います。

  • 情報管理の徹底

在職中/退職後を問わず、業務遂⾏上知り得た情報で未公表の情報、サプライヤー各位その役員・従業員に関する情報などを開⽰、漏洩しません。

  • 公正・公平な取引のための社内教育

公正・公平な取引のため、私たちの調達業務担当者に対し独占禁止法/不正競争防止法/下請代金支払遅延等防止法等の重要法令/諸規則の学習/講習を随時実施します。

  • 反社会的勢力に対する対応

社会の秩序/安全に脅威を与える反社会的な団体/個人とは毅然とした態度で臨み、関係を持ちません。

  • 贈答と接待

役員/従業員は、社会通念上の常識の範囲を超えるサプライヤー各位からの贈物/接待は受けません。私たちが贈物/接待する場合も同じです。

  • 公私のけじめ

公私の区別に留意して行動します。業務時間内における私的な行為は極力控え,会社財産のみならず公金等分別財産・預かり金の目的外使用は厳格に禁止し、違反行為には厳正に対処します。

  • 誠実なコミュニケーション

コミュニケーション活動を行う場合、誠実に対応します。他者を誹謗中傷したり、個人の尊厳を傷つけるような表現は行いません。

  • 個人の尊重

共に働く仲間一人ひとりの人格/個性/プライバシーを尊重します。私たちが保有する従業員の個人情報は、法令上の例外/正当な業務上の必要性がない限り、本人の同意がなければ、開示しません。

  • 性別等による差別の禁止

従業員等を性別・年齢・人種・思想・信条・宗教・身体障害・出身地・国籍等に基づく差別をしません。採用活動時も同様です。職場における暴力的行為/暴言/性的嫌がらせその他これに類する行為を容認しません。

知的財産管理

知的財産、当グループの出発点

私たちは、強力な消毒薬の発見から大規模な工業プラントの設計に至る知的財産(IP)を事業戦略のキーエレメントとみなしています。

Industrie De Noraの創設者オロンツィオ・デノーラが電解槽に関する最初の工業特許を出願した1923年から、私たちは、新しく生まれる革新的な技術・製品の開発とその成果の保護に不断に邁進してきました。

グローバル知財部門

グローバル知財部門は、世界レベルで私たちの知的財産権を確保し、管理し、行使することを目指しています。

当部門は、①特許と商標の出願の原稿作成と提出からその結果得られたポートフォリオの管理とその後の維持 ②予防的特許サーチから特許侵害を予防するFTO(Freedom to Operate)分析 ③特許と商標の経済的価値評価から完全なデューデリジェンスプロジェクト ④秘密保持契約の起草から直接間接に知的財産問題に関するすべての契約書の法的サポートの提供まで、技術情報の共有からノウハウとトレードシークレットの管理までの様々なIP活動に従事しています。

当部門は現在イタリアと日本に知財部を置いています。

グローバル特許ポートフォリオの構築

グローバル知財部門は、私たちの特許と商標のポートフォリオをグローバルスケールで開発することにより私たちの事業を支援します。

研究開発から生まれる技術革新の全世界での保護を確かなものとし、私たちの製品とサービスを世界中で推進してその認知度を高めます。
私たちは、現在世界全体で2500件以上の特許を保有し、80か国以上で90件以上の商標を保有しています。

知的財産権のグローバルプレゼンスは、私たちが関連市場で強固な地位を維持することを保証し、他者が無断で技術と製品を利用することを防止します。

グローバル知財部門は、私たちのグローバルポートフォリオを継続的に構築し、維持し、行使します。

知財訓練システム

機密情報の法的な取扱い方法(第三者への開示または第三者からの受領)と、私たちの商標の正しい使用法および最も一般的な工業所有権保護の形式(特許、商標、トレードシークレット)についての一般的な意識レベルの向上を目的として従業員の定期的知財訓練を行っています。

知的財産の尊重

私たちは、他者の知的財産権(IPR)を最大限尊重します。毎週、関心分野ごとに区分された最新特許公報をすべて記載した特許調査を発行して関連科学情報を周知徹底し、第三者の知的財産権の存在について私たちの他の部署にタイムリーに警告します。

新製品・新技術についての研究開発を行うときには、特許侵害を防止するFreedom to Operateプロジェクトを実行して、新製品・新技術が第三者の権利に抵触しないようにします。

関連するIPRを確認した場合、私たちは、正当なIPR所有者にライセンスその他の適切な同意を求めます。

従業員発明報奨制度

私たちは、新しい発明に対する報奨制度によって従業員の意欲をかきたてイノベーションを育成します。

このプログラムには、イノベーターに対する報奨金と様々なタイプの認定が含まれます。社内発明管理委員会は、CEO、CTOに加えて、研究開発、人事、マーケティング、事業開発、グローバル知財部門といった各部門の専門家から構成され、グループ全体でこの制度が有効に機能することを保証します。

私たちは、そのプログラム/対策を継続的に見直して、関連する法律その他の基準を常に完全に遵守するために必要な時にはいつでも改善します。

 

TRACE認証書

「TRACEは、デノラ・ペルメレック株式会社のTRACE認証のデューデリジェンス審査を無事完了しました。

TRACEは、デノラ・ペルメレック株式会社が国際的に認められたデューデリジェンス手続を完了し、審査プロセスにおいて率直で協力的であったことを示す証明書を発行しました。

TRACE認証は、国際的商取引の透明性に対するデノラ・ペルメレック株式会社のひたむきな取組・社会的公約を強調するものです。」

私たちのサプライヤー倫理規範(リンク)